天使
悲しみの歌
悲しみの歌を奏でている、この部屋で窓の外には緑がある。都会より離れた、私の秘密の部屋、芸術は追い求める心、愛を伝える強い手段だから漂う空気に負けないように、抱きしめて。
ラファエル「できたかな。」
ラファエルはたまに部屋にこもっては曲を書く、部屋に置いてあるものは、ピアノに本数百種類、バイオリン、8畳ほどの小さなお部屋である、内装はミディアムブラウンを基調にセビアや窓枠はマホガニーなど凝ったインテリアになっている。
ラファエル「歌ってみるか」
泣かないでね、心染み出す 音色を奏でて。
お願いだよ、魂傷つけないで 祈りの中
言葉だけ で 人を癒すなど できやしない
無茶はしないで 私が近くにいるから。
空から見守っているから、明日は必ずくるって伝えて
絶望は何も産まない 悲しみに打ちひしがれないで
今より遠くへ行けるから 諦めないで
ラファエル「うん、いい感じ、イメージはできたかな?」
ラファエルは大天使だがたまにこうして何かを作り空からメッセージを送る
天使語であるが意味は伝わる、そしてたまに気まぐれでガヴリエルが石板にする
ガブリエル「うーんまあまあ。」
祈りの場所は どこでもいい、信仰に境界線などないのだから
困っていることがあるならいつでも、私の名前を呼べばいい、すぐに駆けつけるから
なんのことはない、助け合い 愛、平和 平和というのは心の平和を指す、
全ての悲しみを癒すことはできない、けれど憎しみを減らしたり、寄り添い存在を感じてもらえれば、それでいい、平和とは1日1日があること、迷惑にならないこと